2024年になったのか
去年の話です。
とある作家さんの出版記念パーティーにご招待頂き、そこで某出版社の漫画担当「花丸くん(♂)」と名刺交換しました。
第一印象:若ぇなこいつ
後々聞いた話ですが、知り合った当時は23歳という事で私より1つ年下でした。
年齢が近いため妙に懐かれて15分足らずの会話でLINEを交換。差し支えは無かったのでとりあえず教える。若すぎて使い道なさそうだけど。
それから数日後。
花丸:池袋さんの担当された作家さんの小説を拝見させて頂きました。
ラギ:ありがとうございます。どちらの小説でしょうか?
花丸:以前お話させて頂いた○○です
花丸:あと××と△△も
早ッ!
出会って2週間も経ってない頃だったので驚きました。一冊が大体500P前後で、彼はそれを三冊読破したという。漫画編集って暇なの?(失礼)
花丸:ほとんど発売直後に重版されてるんですね
ラギ:優秀な作家さんに恵まれました
花丸:池袋さんのサポートがあってこそです
話してて悪い気はしない。
花丸は人を褒めるのが上手で、なんでもかんでもすごいすごいと愚直なまでに真っ直ぐ評価するので気分が良かったです。ようは若いんです。
こんな感じでお互い、1日1通ペースで連絡を取り合ってました。
私は既読して放置することが多いのですが、向こうは向こうで気にした様子もなく写真やスタンプを送り続けてくるので、そのたびに思い出しては適当に返信してました。
返信を催促してこない人は気楽だ。
後輩ちゃん「その花丸って人、ラギさんの事好きな気がします」
私もなんとなあく自覚はありました。
ラギ「嫉妬ですか後輩ちゃん!」
後輩ちゃん「べつに」
ラギ「がーーーん」
後輩ちゃん「…ラギさんの返信はあくまで『仕事関連の人』って割り切ってますし、馬鹿じゃないなら向こうもわかってるでしょう」
ラギ「後輩ちゃんが嫌なら返信やめるよ。今後、仕事で関わることもないだろうし」
後輩ちゃんの一言により、それ以降は花丸からのメッセージをすべて既読スルー。
ときおり角が立たない程度に『仕事が詰まってて』と定型文を返しました。
そのうち花丸からLINEが来なくなり、後輩ちゃんも家に来なくなり、人と関わらない時期を孤独に過ごし、年が明けました。
年末から年始にかけて後輩ちゃんと不仲が続く。いざこざの繰り返し。花丸のことなど記憶の彼方へと消え去ったころ…
混合新年会にて。
??「お久しぶりです」
ラギ「お久しぶりです(誰だっけ)」
えらい若い奴に話しかけられたと思ったら花丸でした。わお
名前より先に勤め先を思い出す仕事脳。
そこからの関連ワードで名前をたどる記憶の旅5分少々。いや5分で思い出せただけ偉いよ私。
花丸「連絡がもらえなかったので、気になってました」
ラギ「ん?」
花丸「彼氏に怒られましたか?」
そういえば口説かれてたわと徐々に蘇る記憶。※後輩ちゃんの件が重なりそれどころじゃない
彼氏はいないけど、釘を刺すなら今かと。
ラギ「さすがに仕事用の携帯は見せませんよ。同じ業界の人なので、そこら辺はわきまえてます」
おねーさんは恋人いるんだぞ。
キミに迫られるのはトラブルの元なんだぞ。
そうして『同じ業界』という言葉を駆使して「おまえの上司である可能性も否めなくはない」と匂わしてみる。
完璧だ。
馬鹿じゃない限り察するだろう。
しかし花丸は強かった。
花丸「池袋さん美人ですもんね。やっぱり周りの奴らがほっとかないかぁ」
ラギ「とんでもないです」
花丸「池袋さんを最初にみたとき、こんなに若くて可愛い人がこの業界にいるのか、って思いました」
ラギ「褒めすぎですよ」
かなり食いついてくる
誘う感じで口説いてくるなら拒否できるけど、陽気に話してくるから真剣に返すのも変だし、だからといって褒め返す要素もないし。
私が思案している間に、花丸が一言。
花丸「人生でみた女性の中で一番タイプです。どうしたらこんなに可愛い彼女が作れるんだろう」
ここまでヨイショされると逆に冷める。
他社の人に声を掛けられることは度々ありましたが、こうしてぐいぐいこられたのは(枕抜きでは)初めてかもしれない。
慣れてるなあ。
前に勢いで寝たトイザ/ラスの営業思いだすわ。
ラギ「ありがとうございます」
花丸「わぁ。クール」
後輩ちゃん「ラギさん」
と、ここで後輩ちゃんが登場。
萩原さんに連れ回され挨拶巡りに出かけていたMy LOVERがやや疲れ気味に私の元へと戻ってまいりました。
こ れ は ま ず い 。
私と一緒にいる花丸をみて背筋を伸ばし会釈する後輩ちゃん。優しげな笑みを浮かべて対応する花丸。社会人的ですから名刺交換になりますよね。
名刺の名前を確認した瞬間の後輩ちゃんの形相よ。
鬼が出たのかと思ったわ。
一瞬の目配せが猛烈に怖かった。
ここで関係性を整理してみましょう。
後輩ちゃん:一番年上、私の後輩、現恋人
花丸:一番年下、立場的には私と後輩ちゃんの上
ラギ:虫けら。
羽虫だったら飛んで逃げた
しかし私は人間なので、話の進行役をする。
そりゃあもう当たり障りのない会話ですよ。
聞けば、花丸は某有名大学の映画サークル出身者で山/○/結/希監督の作品に感銘を受けて本当は映画関係に勤めたかったんだけど同世代に天才と呼ばれる監督が次々に台頭して己の無力さを知り身分相応に無難な出版社に落ちついたとかなんとかそんなことより後輩ちゃん大丈夫???
花丸の話を聞きつつ憶えつつ、全神経が後輩ちゃんに向かってました。心ここに在らず。
そんなとき
萩原「おー。若い奴らで何話してんだぁ?」
天の助け!!!!!
我々の業界では偉い人・凄い人として有名な弊社の萩原が満を持して登場。
もう!!!
待ってたんだからァ…!!!!(刑務所にぶち込まれた夫を3年待った妻の顔で涙を浮かべながら微笑)
萩原は私と後輩ちゃんが付き合っていることを薄々察していて、しかし首は突っ込んでこないという素晴らしい上司(♂)である。
そんな萩原上司が連れていたのが、花丸の上司。
で か し た 萩 原 ! ! ! !
あなたはなんて頼りになる上司なんだ。今後あなたの突発的な飲みの誘いはぜったいに断らない。私はあなたを人として尊敬する。
そんな感じで合計5人に。
立場的には
萩原>花丸の上司>花丸>ラギ>後輩ちゃん
なんて均等なバランスなのだろう。
私はこの5人の集いを黄金比と呼ぼう。
私が気を使わずとも偉いオジサン同士はよく喋るので、我々は話を拝聴しつつ「うん、うん」と微笑しながら頷いていればいいのです。なにも恐れる事はない。後輩ちゃんの不機嫌については後々回収すればいいのです。
と、思ってた時代が私にもありました。
花丸の上司「お。萩原のとこの…池袋さんいる?」
萩原「いるいる。背ぇ高いほう」
花丸の上司「初めまして。萩原と花丸の両方から話を聞いてるよ」
ラギ「はい…?」
花丸の上司「花丸に関しては一生懸命口説いてるのに全然相手にしてくれないって言ってるけど、迷惑かけてるみたいでごめんね」
後輩ちゃんの表情筋が死んだ
波乱万丈。上司部下共々なぜ私に多大なる迷惑をかけるのか。(※プライベート面)
長いので区切ります。
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