2024年になったのか
,+
うちの会社、
超絶イケメンが2人いたんです
ひとりは化粧男子くん。令和に現れたジェンダーレス男子ですね。
カラコンが映えるぱっちり二重で、かっこいいのに可愛い。ぴえん女子が好きそうなメン地下顔でした。
急に流行った地雷系の服わかります?
鎖!クマ!首輪!黒ネイル!
あれをすべて装着してた。
若いね~。
私の時代でいうV系に当たるんだろうか。
ヴィヴィアンのネックレスが印象的でした。
もうひとりは…
圧倒的美形!って感じの男性。
(芸能人を除いて)圧倒される風貌のイケメンを人生で2人ほど見たことがあるんですけど、記録塗り替えてきたわ…と感じるほどでした。
外見でこの人にマウントを取れる男っているのだろうか。
ピアスと刺青がバチバチに入ってる180cm近いド派手な陽キャでした。且つトークも面白い。どんな相手でも盛り上げる。もはや勝手に面白い。
モデル目指せば? と人に言われてました。
本人は興味無さそうだったけど。
この2人が並ぶと
他の男が霞む霞む。
高身長は並ぶと映えるね。
黒髪のサラサラヘアーと茶髪のハーフアップ。同じ系統じゃない2人だからこその華がある。
あの2人だけはフロアのどこにいても目に入りました。
美形くんが化粧男子くんの首根っこを掴んで煙草を横取りしたり、椅子に座る美形くんに化粧男子くんが「煙草いきません?」ってほっぺ突いたり。
じゃれてるだけで絵になる。
オーラってそういう事なんだと思う。
なにをしててもキラキラしてた。
本当に、私が入り込まなきゃよかった。
上司「〇〇さん、辞めたらしいですよ」
私「コンテ撮前提のスケジュールで演出がキレた班の?」
上司「お手伝いに行かれては?」
私「えー…まぁいいですけど。後任は?」
上司「デスクです。〇〇さん昨日急に飛んだので」
私「バイトかな??」
社会にでて久しぶりに
「飛んだ」って単語を聞いた
上司とはちょいちょい雑談してました。
本来は上司の班に属した時点で彼に指示を仰ぐべきですが、私が鳥羽さんに相談するので教えることがないらしい。ときどき進捗や手持ちを聞いてくるくらい。
班が動いたの私が入社して3ヶ月後だしね。
上司「そろそろ夏入社の子達が辞表を書く頃かと思い、喫煙室では賭博が始まり…」
私「他に話題ないんですか?」
上司「池袋さんが佐久間くんをフッちゃったから話題に飢えてるんですよ。喫煙室は~」
私「喫煙組ってイケメン多いじゃないですか。あの高身長の…そっち深堀してくださいよ」
上司「え~?」
絶対ここルート分岐だった
過去を振り返るとわかることってありません?
いくつもの出来事が積み重なって人生が左右されるんじゃなく、たったひとつの出来事が大きな変化に繋がるという。
この上司とイケメン達がそこそこに仲良かったことが不運の始まりだったんだな。私のターニングポイント…。
上司「誰だろう。3人は浮かぶんですけど」
私「その人達です。いつも3人行動してる…」
上司「誰だか知りたいので3人連れてきていいですか?」
私「気まず過ぎる」
そこで落選した1人も嫌でしょ…。
というか3人まとめてイケメンって言えばよかった。いつも3人で固まって行動してるし。変に1人だけ除外するより、まとめて褒めたほうが本音が紛れたのに。
失言した、と思っていたらすっと覗き込んできた上司が周囲に聞こえないよう声を潜めました。
上司「俺の想像してるイケメンの1人が、池袋さんのこと『可愛い』って言ってましたよ」
私「…………、………えっ」
やばい、どもってしまった。
PCを弄りながら聞いてたので予想してなかった言葉に反応が遅れました。喜んでるっぽい間ができてしまった。
「連れてきますね☆」と立ち上がった上司の腕を全力で掴み座らせました。初動が早いんだわ。
私「連れてこなくていいです」
上司「どうして?」
私「普通に気まずいから」
私、あそこの集団と仲良くなりたくなかったんですよ。ただでさえ佐久間さんのせいで高飛車女として悪目立ちしたのに、今度は「イケメン狙い」とか噂されそうで。
そんな会話の直後でした。
通路で化粧男子くんに呼び止められました。
黒髪ストレートで、毛先がちょっとだけ紫っぽい。爪も黒く塗っていて美を追求してる感じ。顔が綺麗で背高く、インフルエンサーの副業とかやってそうな感じ。
胸元に光るヴィヴィアンのネックレスが印象的だったので『ヴィヴィアンくん』って書きますね。
ヴィヴィアンくん「池袋さん。作監さんが手空きになったのでLO回してもらって大丈夫です。スケジュールが押してしまってすみません」
私「はーい。ありがとうございます」
礼儀正しい~~~!
他の人は同じフロアにいてもチャットワーク飛ばして来るのに、わざわざ声かけてくれたのか。私の方が下っ端なのに…。
話が終わり立ち去ろうとしたヴィヴィアンくんは、ふと私の手元をみて首を傾げました。
ヴィヴィアンくん「廃棄ですか?」
私「はい。そちらの班も廃棄ありますか?」
ヴィヴィアンくん「少しだけ」
私「それも持っていきますよ」
うちの会社は再生利用できる廃棄物を1ヶ所に纏める部屋があって(情報漏洩のリスクが無ければ)だいたいそこに収納します。エレベーターで地下まで行くので少し遠い。
DやPなどの偉い人はだいたい下っ端に任せます。
つまり私です。
入社して間もない私が廃棄処理にいくのはわりと日常茶飯事だったんですけど、ヴィヴィアンくんは不審そうな顔で私をみました。
ヴィヴィアンくん「池袋さんだけで運ぶんですか?」
私「? そうですよ!」
台車に乗せるつもりなので。そう続けて言う前に、ヴィヴィアンくんがふっと息をこぼすように笑ったので口を閉ざしました。
あの表情はなんて表現すればいいんだろ。
ヴィヴィアンくん「…『大変ですね。手伝いますよ』」
なんかやけに台詞っぽい言い方でした。一瞬、絶対なにか含んだものがあったのに、それを悟らせないくらい綺麗に笑う。
ヴィヴィアンくん「それ貸して」
ヴィヴィアンくんは紙袋の片方をやや強引に奪うと、先に歩きだしてしまいました。
そこに通りかかった、にやけ顔の上司。
上司「ビビくん。池袋さんがキミのことイケメン♡って言ってましたよ」
私「ちょっと!!!!!!!!!!!」
通り魔なの?
怖い怖い怖い。
なんで人間関係ぶっ壊すようなことサラッとできるの? この男が秘密を守る利口な生き物じゃないことくらい知ってたけど、まさか私の目の前でやるとは。
無言で止まったヴィヴィアンくんの雰囲気が悪くなったのを察して、おずおずと声をかけました。
私「あの…」
ヴィヴィアンくん「佐久間さんには『噂話は嫌い』とか言った癖に、自分はそういう話をするんですか?」
えっ
さらっと強めの言葉が降ってきたので驚きました。上司なんて立ち止まって固まってましたよ。
上司「え。そんなに怒ることですか?」
ヴィヴィアンくん「俺、佐久間さん好きなんで」
上司「すみません、俺の言い方が悪かったかも」
ヴィヴィアンくん「嘘じゃないんですよね?」
上司「嘘ではないですけど…」
ヴィヴィアンくん「なら俺も訂正しません」
ヴィヴィアンくんって動作の緩急に圧があって、人から人に視線を移すときの間が怖い。睨むって言葉がピッタリくるような目力で。
ヴィヴィアンくん「裏で人の話するのやめてくれませんか? そういうの気持ち悪いし、不愉快です」
完全なるブーメラン
私が佐久間さんに対して言い放った言葉と同じものが刺さりました。必要以上に責められることはなく、あの場限りの一言だけでしたが、逆にそれが効く。
本当に何も言い返せないまま一緒に廃棄に向かったのですが、以降は普通に会話してくれました。逆につらかった…
久しぶりに恥ずかしい思いをした日でした。
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うちの会社、
超絶イケメンが2人いたんです
ひとりは化粧男子くん。令和に現れたジェンダーレス男子ですね。
カラコンが映えるぱっちり二重で、かっこいいのに可愛い。ぴえん女子が好きそうなメン地下顔でした。
急に流行った地雷系の服わかります?
鎖!クマ!首輪!黒ネイル!
あれをすべて装着してた。
若いね~。
私の時代でいうV系に当たるんだろうか。
ヴィヴィアンのネックレスが印象的でした。
もうひとりは…
圧倒的美形!って感じの男性。
(芸能人を除いて)圧倒される風貌のイケメンを人生で2人ほど見たことがあるんですけど、記録塗り替えてきたわ…と感じるほどでした。
外見でこの人にマウントを取れる男っているのだろうか。
ピアスと刺青がバチバチに入ってる180cm近いド派手な陽キャでした。且つトークも面白い。どんな相手でも盛り上げる。もはや勝手に面白い。
モデル目指せば? と人に言われてました。
本人は興味無さそうだったけど。
この2人が並ぶと
他の男が霞む霞む。
高身長は並ぶと映えるね。
黒髪のサラサラヘアーと茶髪のハーフアップ。同じ系統じゃない2人だからこその華がある。
あの2人だけはフロアのどこにいても目に入りました。
美形くんが化粧男子くんの首根っこを掴んで煙草を横取りしたり、椅子に座る美形くんに化粧男子くんが「煙草いきません?」ってほっぺ突いたり。
じゃれてるだけで絵になる。
オーラってそういう事なんだと思う。
なにをしててもキラキラしてた。
本当に、私が入り込まなきゃよかった。
上司「〇〇さん、辞めたらしいですよ」
私「コンテ撮前提のスケジュールで演出がキレた班の?」
上司「お手伝いに行かれては?」
私「えー…まぁいいですけど。後任は?」
上司「デスクです。〇〇さん昨日急に飛んだので」
私「バイトかな??」
社会にでて久しぶりに
「飛んだ」って単語を聞いた
上司とはちょいちょい雑談してました。
本来は上司の班に属した時点で彼に指示を仰ぐべきですが、私が鳥羽さんに相談するので教えることがないらしい。ときどき進捗や手持ちを聞いてくるくらい。
班が動いたの私が入社して3ヶ月後だしね。
上司「そろそろ夏入社の子達が辞表を書く頃かと思い、喫煙室では賭博が始まり…」
私「他に話題ないんですか?」
上司「池袋さんが佐久間くんをフッちゃったから話題に飢えてるんですよ。喫煙室は~」
私「喫煙組ってイケメン多いじゃないですか。あの高身長の…そっち深堀してくださいよ」
上司「え~?」
絶対ここルート分岐だった
過去を振り返るとわかることってありません?
いくつもの出来事が積み重なって人生が左右されるんじゃなく、たったひとつの出来事が大きな変化に繋がるという。
この上司とイケメン達がそこそこに仲良かったことが不運の始まりだったんだな。私のターニングポイント…。
上司「誰だろう。3人は浮かぶんですけど」
私「その人達です。いつも3人行動してる…」
上司「誰だか知りたいので3人連れてきていいですか?」
私「気まず過ぎる」
そこで落選した1人も嫌でしょ…。
というか3人まとめてイケメンって言えばよかった。いつも3人で固まって行動してるし。変に1人だけ除外するより、まとめて褒めたほうが本音が紛れたのに。
失言した、と思っていたらすっと覗き込んできた上司が周囲に聞こえないよう声を潜めました。
上司「俺の想像してるイケメンの1人が、池袋さんのこと『可愛い』って言ってましたよ」
私「…………、………えっ」
やばい、どもってしまった。
PCを弄りながら聞いてたので予想してなかった言葉に反応が遅れました。喜んでるっぽい間ができてしまった。
「連れてきますね☆」と立ち上がった上司の腕を全力で掴み座らせました。初動が早いんだわ。
私「連れてこなくていいです」
上司「どうして?」
私「普通に気まずいから」
私、あそこの集団と仲良くなりたくなかったんですよ。ただでさえ佐久間さんのせいで高飛車女として悪目立ちしたのに、今度は「イケメン狙い」とか噂されそうで。
そんな会話の直後でした。
通路で化粧男子くんに呼び止められました。
黒髪ストレートで、毛先がちょっとだけ紫っぽい。爪も黒く塗っていて美を追求してる感じ。顔が綺麗で背高く、インフルエンサーの副業とかやってそうな感じ。
胸元に光るヴィヴィアンのネックレスが印象的だったので『ヴィヴィアンくん』って書きますね。
ヴィヴィアンくん「池袋さん。作監さんが手空きになったのでLO回してもらって大丈夫です。スケジュールが押してしまってすみません」
私「はーい。ありがとうございます」
礼儀正しい~~~!
他の人は同じフロアにいてもチャットワーク飛ばして来るのに、わざわざ声かけてくれたのか。私の方が下っ端なのに…。
話が終わり立ち去ろうとしたヴィヴィアンくんは、ふと私の手元をみて首を傾げました。
ヴィヴィアンくん「廃棄ですか?」
私「はい。そちらの班も廃棄ありますか?」
ヴィヴィアンくん「少しだけ」
私「それも持っていきますよ」
うちの会社は再生利用できる廃棄物を1ヶ所に纏める部屋があって(情報漏洩のリスクが無ければ)だいたいそこに収納します。エレベーターで地下まで行くので少し遠い。
DやPなどの偉い人はだいたい下っ端に任せます。
つまり私です。
入社して間もない私が廃棄処理にいくのはわりと日常茶飯事だったんですけど、ヴィヴィアンくんは不審そうな顔で私をみました。
ヴィヴィアンくん「池袋さんだけで運ぶんですか?」
私「? そうですよ!」
台車に乗せるつもりなので。そう続けて言う前に、ヴィヴィアンくんがふっと息をこぼすように笑ったので口を閉ざしました。
あの表情はなんて表現すればいいんだろ。
ヴィヴィアンくん「…『大変ですね。手伝いますよ』」
なんかやけに台詞っぽい言い方でした。一瞬、絶対なにか含んだものがあったのに、それを悟らせないくらい綺麗に笑う。
ヴィヴィアンくん「それ貸して」
ヴィヴィアンくんは紙袋の片方をやや強引に奪うと、先に歩きだしてしまいました。
そこに通りかかった、にやけ顔の上司。
上司「ビビくん。池袋さんがキミのことイケメン♡って言ってましたよ」
私「ちょっと!!!!!!!!!!!」
通り魔なの?
怖い怖い怖い。
なんで人間関係ぶっ壊すようなことサラッとできるの? この男が秘密を守る利口な生き物じゃないことくらい知ってたけど、まさか私の目の前でやるとは。
無言で止まったヴィヴィアンくんの雰囲気が悪くなったのを察して、おずおずと声をかけました。
私「あの…」
ヴィヴィアンくん「佐久間さんには『噂話は嫌い』とか言った癖に、自分はそういう話をするんですか?」
えっ
さらっと強めの言葉が降ってきたので驚きました。上司なんて立ち止まって固まってましたよ。
上司「え。そんなに怒ることですか?」
ヴィヴィアンくん「俺、佐久間さん好きなんで」
上司「すみません、俺の言い方が悪かったかも」
ヴィヴィアンくん「嘘じゃないんですよね?」
上司「嘘ではないですけど…」
ヴィヴィアンくん「なら俺も訂正しません」
ヴィヴィアンくんって動作の緩急に圧があって、人から人に視線を移すときの間が怖い。睨むって言葉がピッタリくるような目力で。
ヴィヴィアンくん「裏で人の話するのやめてくれませんか? そういうの気持ち悪いし、不愉快です」
完全なるブーメラン
私が佐久間さんに対して言い放った言葉と同じものが刺さりました。必要以上に責められることはなく、あの場限りの一言だけでしたが、逆にそれが効く。
本当に何も言い返せないまま一緒に廃棄に向かったのですが、以降は普通に会話してくれました。逆につらかった…
久しぶりに恥ずかしい思いをした日でした。
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