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上司→班長みたいな立場の人
眼鏡先輩→私の班の先輩。設定制作
佐久間さん→外部の演出家
鳥羽さん→映画班の人。正面の席。
佐久間さん:今日、会社行きます
9月下旬。2週間ほどコロナで隔離されていた佐久間さんから久しぶりにLINEが届きました。
そしてシカトしました。
構 っ て る 暇 が な い 。
佐久間さんのコロナ騒動で演出&作監&総作監を担当することになり、ほぼ映画のCパート担当として動いてました。他班なのに。
しかも自班のLO回収も始まり、入社1ヶ月にして兼業制作です。ここが地獄の一丁目…。
本来の予定では、眼鏡先輩(メイン制作)と私(制作補佐)で話数を回して様子を見るはずが
眼鏡先輩「映画のパート回せるなら自班の話数くらい余裕で回せるでしょ^^」
とPに進言した為、ガチ一人っ子制作です。薄々気づいてたけど、眼鏡先輩って後輩を育てるの億劫なんだろうな。
上司「今日、佐久間くんくるらしいですよ!」
私「そんなことより13時~14時で作打ちがあるのに会議室が埋まってます!」
上司「事前に取らないからですよ」
私「作打ち決まったの今日の11時なんです!」
私と作家の電話↓
作家『本日の13時でしたら作打ち可能です』
私『すみません今日は予定が…(外回り)』
作家『でしたら次に空いているのは11月末です』
ふざけんなよ
カット数8でLO〆が11月なのに希望日が11月末ってどういう神経してんのよ。ぜったいこの人は原画まで担当しない。第2原画は海外だからLOがラフで上がってきたらどうしよう。そういう人いるんだよなあ。
とは言えず
私『では本日13時お願いします♡』
こちらが折れるしかないんです。
なぜって作家は神だから。
奴隷だな。この仕事は。
上司「しょうがないですね~」
ふらっとどこかに消えた上司は、2分くらいでふらっと戻ってきて『13時、A会議室なら使っていいですよ~』と言いました。
私「えっ良いんですか?」
上司「だいたい皆、打ち合わせ時間の前後30分くらいバッファを持たせて予約するんです。部屋が空いてないときは会議室を直接見に行くといいですよ」
私「ぐ…ありがとうございます」
上司「なんで苦い顔してるんですか笑」
私「上司に教わるのは抵抗があるというか…」
上司「俺、池袋さんの直属ですよ?」
わかってるけども。
話ながら会議室の予約枠に埋め込みしてくれる上司。この人、癇に障るけど仕事できるんだよなぁ…
鳥羽さんなら素直に慕えるのに。
なんだろうこの差は。
上司「それで本題なんですけど!佐久間くんが会社にくるらしいですよ!池袋さんに会いに!」
私「仕事でくるんでしょう」
上司「いや本人が言ってました」
私「私もう佐久間さんの担当じゃないですし」
上司「担当だから連絡取ってたんですか?」
私「そうですよ?」
考えたんですけど、佐久間さんってキャバクラの客でもないし利益をもたらす人でもないし、私が時間を割く必要ないんですよ。
それなら私は、私がどうしたいかが一番大事。
上司「らしいですよ佐久間くん」
佐久間さん「そうなんですか?」
私「うわぁ!!!??」
突然背後からぬっ…と現れた佐久間さんに驚いて悲鳴をあげました。反射で上司のほうに体を傾ければ慣れた手つきで肩を抱かれたので秒で叩き落しました。
私「え怖っ。いつから居たんですか?」
佐久間さん「池袋さんが俺の悪口を始めた辺りで…」
私「言ってませんけど!?」
担当と制作以上の関係じゃなかったでしょう。実際。
佐久間さんはむっとして私を睨みました。
佐久間さん「俺は池袋さんに好きって言いました」
やめろおおぉぉぉ
皆聞いてる!
営業も人事も制作も聞いてるから!
奥の席とかPもDもいるから!
不自然なくらい周囲から雑談が消えたから!!
私「ま……………って佐久間さん。場所変えましょう」
上司「面白いのでここでやってください」
私「職場ですよここ!」
なんで私が上司を叱るんだよ!
席を立つと上司と眼鏡先輩もニヤニヤしながら立ち上がったので「お昼休憩いってきます!」と怒りながら制しました。
本当に信じられないこの職場。
佐久間さんは神妙な顔つきで「お蕎麦の気分です」と言い出したので、私が通っていた店に連れて行きました。
佐久間さん「鳥羽くん"も"きたことありますか?」
私「鳥羽さん?知りませんよ」
佐久間さん「鳥羽さん"と"きたことは…」
私「無いです」
佐久間さん「俺がラギたゃの初めての男ですね!」
急にエンジンかかったな。
どういうテンションでこようと構わないけど。
私「佐久間さん。さっきのアレは困ります」
佐久間さん「ごめんなさい」
私「佐久間さんの妄想癖は構わないんですけど、冗談に収まる範囲でお願いします。本当に痴話喧嘩してると思われるのは迷惑です」
佐久間さん「妄想じゃないです。ちゃんと好きです」
私「ならすみません。お付き合いは無理です」
好きになれる気がしない。
人の気持ちを汲めないところや、感情に任せてTPOを弁えないところ。冗談の度合い。往々にして幼いしやっぱり顔がタイプじゃない。
佐久間さん「ラギたゃ…池袋さんは、鳥羽くんのことどう思ってますか?」
私「正直イケメンだと思ってます」
佐久間さん「LINE交換しないでって言ったのに!」
私「え!なんで知ってるんですか!」
佐久間さん「俺のラギたゃが汚されたあああ!!」
悔しがるように俯く佐久間さん。
注文した蕎麦にぜんぜん手をつけなかったので、横から一口もらったらめちゃめちゃ美味しかったです。
今度きたらこれ注文しよう。
佐久間さん「ア――――!!『一口ちょうだい♡』ってしてくるクラスカーストギャルの行動やめてください!」
私「現実見てください。グミとかポッキーとかじゃなく蕎麦ですよこれ。可愛い要素なんもないです」
佐久間さん「好きな子がやると何でも可愛いんですよ!」
さらっと言ったけど
今のはきゅんとした
「好きな子」って…フレーズ可愛すぎない?
27歳ちょっと可愛すぎでは?
話は色々と脱線しましたが最終的に佐久間さんは「まぁ鳥羽くんって仕事できるし、普通に良い人ですもんね」とまとめて、お昼を奢ってくれました。
振られ慣れている。
その後もちょいちょい連絡は来ましたが、お互いに返したり返さなかったりしながら、2023年の現在でもやり取りは続いています。
ちなみにまだ童〇らしいです。(自己申告)
旦那候補1【佐久間さん】
A,違います
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